タイの田舎の土地の値段はどれぐらい?
日本人の方が東南アジアで行っている投資方法とは、少しはずれてしまいますが、タイで田舎の土地を買ったらいくらぐらいになるのでしょう。おおざっぱな土地の相場観を調べてみました。
本当に田舎の土地
例えばバンコクから車で2-3時間ほど東南部にあがっていったカンボジアとの国境あたりの土地で調べてみました。セブンイレブンやガソリンスタンドもなくはないのですが、24時間あいているお店はすくなく、近くのセブンイレブンまで車で1時間といったところです。会社らしい会社はほとんど存在せず、もともと持っていた土地に野菜を植えて、ほぼ自給自足の生活をされている人達が住んでいるようなところです。
そんなところになると、1600平米で30‐50万円で買うことができる土地もあります。
なぜ1600平米かというと、少し話はそれてしまうのですが、タイではRai、Gan、Waという単位で土地を数えます。1Rai=1600平米、1Gan=400平米、1Wa=4平米となれるまでは非常にわかりづらい数え方をしています。
現時点考えられる使用用途は農業、林業といったところでしょうか。将来、幹線道路が走って、ガソリンスタンドなんかに買ってもらえたらラッキーなんて思いますが、何もない土地が多すぎて、宝くじが当たる確率より低いような気がします。
田舎の海岸沿いの土地
パタヤからもっと南に下ったラヨーン、チャンタブリー、トラートといったエリアは南側が海岸線に面している場所になります。
海岸に面した土地ですと、すごく安いものが探せると1600平米で350万円ぐらい。
遠い将来、別荘として住むには良いかなーなんて思ったりもしますが、なかなか現時点の使い道が思い浮かびません。現在は空港がスワンナプーム空港とドンムアン空港というバンコクにある2つの空港が国際線が到着する空港として利用されていますが、第三の空港としてパタヤ ウタパオ空港が国際線発着空港となる計画が進んでいます。バンコクからは少し遠く不便なこれらのエリアですが、パタヤ ウタパオ空港に国際線が発着するようになると、外国人も一気に増えてくるかもしれません。
田舎の土地に投資をするときの注意点
あまりいらっしゃらないかとは思いますが、そんなに安いなら土地を買っておいてみようと思われる方がいらっしゃいましたら、下記の点にご注意ください。ちなみにタイの人たちは、土地は絶対に下がらないと信じており、お金があれば自分の故郷で土地を買うのに。と考えている人が多いです。
土地の所有名義
タイでは外国人が土地を取得することが法律上認められておりません。そのため、タイの会社を作り、その会社を通して保有したり、タイ人の知り合いの名前を借りて投資することになります。前者は、会社の設立、維持コストにお金がかかること、所有権の登記をするにあたって、実質外国人が所有すると法務局の担当にばれてしまいますと、登記を断れる可能性があります。後者はその知り合いに裏切られてしまうと、どのような契約書を知り合いの方と締結していたとしても、名義を取り返すのは非常に難しいと思われます。
現実的に一番可能性がありそうなのは、知り合いの方の名義をお借りして所有してもらい、そこの土地に抵当権もしくは賃借権を登記させてもらい、裏切られたときにも知人が勝手に処分できないよう、処分を制限できるようにしておくことでしょうか。
抵当権であれば、法務局での一定の交渉(状況説明)は必要ですが、外国人でも設定することができます。また賃借権も30年以内のものでしたら、外国人名義でも登記をすることが可能です。
登記簿
前段で所有名義についてお話ししましたが、そもそも田舎の土地になるとそもそも登記簿がまだなかったりします。登記簿がないと、登記をすることができず、売主が誰なのかも確認しづらく、買ったとしても自分の土地だと証明する書類がありません。安い土地とはいえ、登記簿がある土地を選ぶ方がよいかと思います。
道路・インフラ
おそらく上記のような単価で買うことができる土地だと、接道も電気、水道も届いていない可能性が高いです。すぐに使う予定がなく、20‐30年寝かしておくつもりでしたら、あまり問題ないのかもしれませんが、すぐに使う予定があるようでしたら、購入前に事前にご確認ください。
最後に
自分自身、40‐50万円で買えるのであれば、買っても良いかなと思ったりしますが、なかなか良い使い道が重いうかばずまだ購入には至っておりません。何か使い道が思いつく方がいらっしゃいましたら、購入のお手伝いはできますので、ご連絡頂けましたらと思います。
不動産投資のコンサルティングを17年間、そのうち、7年間はタイ・マレーシア・フィリピンを中心に東南アジアを飛び回り、投資コンサルティング及び運用アドバイスに7年間携わって参りました。本サイトではその経験と、最新情報から皆様の東南アジア不動産投資に有用な情報を提供していきたいと考えております。