原油急落!マレーシア不動産価格への影響は?

マレーシアの主要産業でもあるエネルギー業界。原油価格が急落していますが、それがどのようにマレーシア経済、不動産価格に影響するのか、マレーシアにコンドミアム・不動産をお持ちの方は非常に気になるところかと思います。

今回は原油急落とマレーシア不動産の市況について検討をしていみました。

 

原油価格急落

2020年3月6日、ロシアの強調減産への不参加表明を受け、原油価格は大きく下落し、一時2002年以来となる最安値となる20ドルをも下回る値段をつけました。

アジア各国の中で、原油価格=資源価格に、経済を大きく左右されやすいのが、マレーシアとインドネシアの2つの国です。

 

マレーシアの産業構造

マレーシアは原油、天然ガス、パームオイルなどの資源産業がGDPの約20%を占める資源国なのです。原油価格の下落に引きずられ、マレーシアリンギットも大きく下げました。
1リンギットは約30円と思っていたのは遠い昔、、現在では25円も割り、アナリストによっては、この原油安を発端として20円近くまで下落するのではという予想を立てる方もいるほどです。

 

マレーシアの不動産市況展望

今回は原油価格下落、マレーシアリンギット安は、マレーシア不動産にどのような影響を与えるか考えてみたいと思います。

当然、新型コロナウィルスによる世界全体の需要低迷、GDPの20%を占める資源産業の低迷により、マレーシア経済が失速することは明らかではあります。

ただ、2013年以降、アジア近隣諸国の不動産価格高騰が続く中、マレーシアだけは低迷を続けてきました。一時、クアラルンプール中心部での開発許可を停止させるなど、需給のバランスを整えるための政策も実施してきました。また、2020年より外国人が取得できる不動産の下限が100万リンギットより、60万リンギットに引き下げられています。

中国とイスラム両方の文化が共存する国として、世界でも珍しい国でもあり、日本からは”移住したい国No.1”の座を長いこと維持している国でもあります。
世界経済の大きな波の行方次第ではありますが、外国人の最低取得単価の引き下げ、マレーシアリンギットの下落により、一定の海外からの投資が増えてくるため、マレーシア不動産を売却するチャンスもあるのではないかと、個人的には考えております。