東南アジア不動産マーケットの現状【コンドミアムと東京のマンションと比較】
今回は東南アジアの各都市、バンコク、クアラルンプール、マニラといった都市圏のコンドミニアムがどのぐらいの相場で取引されているのかというのを、大雑把にご覧頂ければと思います。
各都市中心部の不動産価格
海外に投資をされている方が良く購入されているコンドミニアムの価格でお話しさせて頂きたいと思います。
各都市中心部のコンドミニアムの事例をとりあげますが、東京でいうと港区の青山や六本木といったエリアとしてお考え頂ければ、比較的想像しやすしかと思います。
タイ バンコクの不動産価格
バンコク中心部はスクンヴィットやシーロムと呼ばれるエリアが、東京の港区の青山や六本木に相当します。そのエリアに立地する平均的なコンドミニアムは、坪300万円近くになってきています。最高級のものだと坪800万円ほどのものまであります。
マレーシア クアラルンプールの不動産価格
マレーシアの不動産価格はここ2014年頃から数年伸び悩んでいることもあり、平均的なコンドミニアムですと、坪200万円から、高級なもので坪300万円ぐらいとなっています。マレーシアの首都クアラルンプールの中心部というと、皆様も聞いたことがあると思われるペトロナスツインタワー(こちらのブログの画像に利用したものです。)の周辺や、パビリオンという大きな高級ショッピングモール周辺のエリアを指しています。
フィリピン マニラの不動産価格
フィリピンの首都マニラですと、オフィスの中心地マカティ、新しく急速に発展しているグローバルシティ(フォートボナフォシオ)といったエリアが中心部にあたります。そのあたりのコンドミニアム価格も平均的なもので坪200万円程度、高いもので坪300万円ぐらいとなってきています。
東京のマンションとの比較
東京のマンションで坪200万円から坪300万円の物件というとどのようなものになるでしょうか。
Summoで調べてみたところ、中央線立川駅近くの物件で約坪300万円、千葉の船橋駅や千葉駅から乗り換え数駅離れたところで、坪200万円程度。
ここ5年程度の平均価格ですと、横浜市が約坪270万円、千葉市が約坪180万円、さいたま市で約230万円となっていました。(出典:マンションエンジンのデータより。https://www.manen.jp/)
このように東京外環部、千葉、埼玉で比較的東京への通勤が便利なエリアで坪300万円程度、平均的な千葉市やさいたま市の物件で200万円程度となっています。
一方、青山や六本木ような高級エリアですと、港区で5年程度の平均価格は坪641万円となっていました。(出典:同マンションエンジンより。)
結果、バンコク、クアラルンプール、マニラの中心部と、東京外環部、千葉、埼玉あたりが同じぐらいの価格、青山や六本木などと比べると、50%程度の価格ということになりました。
不動産投資のコンサルティングを17年間、そのうち、7年間はタイ・マレーシア・フィリピンを中心に東南アジアを飛び回り、投資コンサルティング及び運用アドバイスに7年間携わって参りました。本サイトではその経験と、最新情報から皆様の東南アジア不動産投資に有用な情報を提供していきたいと考えております。