海外不動産投資のメリット

今回は海外不動産投資のメリットについて考えてみたいと思います。すでに投資済みの方もいらっしゃるかと思いますが、改めてメリット・デメリットを見つめなおし、当初購入した理由と現状をあわせて今後の運用方針を見つめなおしてもらえたらと思います。

 

海外不動産投資のメリット

地震など災害リスクからの分散回避

1つめのメリットとして考えられるのが地震など災害リスクからの分散回避です。

2011年東日本大震災のあたりから、日本での海外不動産投資ブームに火がついたように感じています。海外不動産を保有することで、日本で起こる災害からのリスク回避・分散があげられます。

世界でも地震、台風と自然災害が多い日本、それに比べ、人生の中で一度も地震を経験したことがないといった人がいる国、築100年の建物がまだ利用されている国も存在します。東京だけに不動産を保有し、その東京で東日本大震災級の震災が起こったらどうなるでしょう。

日本以外の国に不動産を保有することは、1つの災害から、すべての資産が影響を受けることを回避することができます。

 

日本円からの通貨リスクの回避

2つめが、通貨リスクからの分散・回避となります。

日本人のほとんどの方は資産を日本円で保有されていると思います。銀行預金、自宅、生命保険など投資をされていない方も、日本円をベースとした資産形成になっています。また、日本にお住まいの方は、収入も日本円に頼っていることが多いのではないでしょうか。

現在、日銀も異例の金融緩和を行い、状況は良いとは言えない状況です。日銀が破綻するのではないか?といった憶測も飛び交う今日この頃となっています。確定的なことは言えませんが、日銀が破綻すると、日本円の価値がなくなってしまう、日本円が単なる紙くずになってしまうことも考えられます。

海外に資産を持つということは、日本円以外の資産を保有することになります。万が一、日本円が紙くずとなってしまった場合にも、海外に持つ資産、外貨の価値は維持されます。(経済のグローバル化が進む中で、日銀が破綻した際、ほかの国に何の影響もないというのも考えにくいですが。)

 

物価上昇によるキャピタルゲイン

3つめに物価上昇によるキャピタルゲインの可能性があげられます。

特に東南アジアをはじめとした新興国で投資をする理由としてあげられるものです。東南アジアをはじめとする新興国は、日本に比べまだまだ物価が安い傾向にあります。また、GDPといった経済指標も高成長を保っている国が多く、それぞれの国の直接的な収入となる最低賃金も毎年のように引き上げられている国もあります。

その国の経済、その国の人の収入があがることで、不動産価格や賃料も引き上げられ、将来的なキャピタルゲインが得られる可能性が、相対的に日本よりも高いというのが、3つのめのメリットとしてあげられます。

 

まとめ

私見にはなりますが、海外不動産に投資をするメリットは、資産分散によるリスク回避という消極的な理由の方が強いと感じています。決して海外不動産投資を勧めないというわけではないのですが、ご自身の資産ポートフォリオを良く見直し、無理のない範囲で投資をされることをお勧めいたします。日本・日本円からリスク回避ということであれば、海外株やFX、海外での積み立て保険など、別の投資商品もありますので、そのような商品と比較して検討されても良いかもしれません。

 

海外不動産投資のデメリットにつきましては、こちらをご参照ください。