回復しつつあるエネルギー価格 【マレーシア景気関連ニュース】
マレーシアの景気、不動産価格を大きく左右するエネルギーの価格に関するニュースとなります。
回復する原油価格
10日原油は2%超上昇
国際エネルギー機関(IEA)が2020年の需要予測を引き上げ、コロナウイルス感染拡大による影響が和らぐとの期待があがった、10日(金)には原油価格は2%以上上昇しました。
北海ブレンド原油で43.24ドル、WTIでは40.55ドルとそれぞれ2%超の上昇を記録しました。アメリカの強い経済指標を受け上昇した、株式市場も原油の上昇を後押ししたと考えられます。
パリに本部を置くIEAは1日あたりの原油需要を40万バレル引き上げ、9210万バレルと需要予測をしました。
いまだ残る先行き不安
一方、コロナウィルスの新規感染者は6万人を超えるという世界でも最悪、アメリカでも過去最悪の感染者数となっています。
またリビアの原油輸出再開や、いまだに減少しない原油の在庫など、原油の価格はまだ不透明なままです。
回復するパームオイル
こちらは別のニュースとなりますが、原油とともにエネルギー価格として、マレーシアの経済に影響を与えるパームオイルの状況は改善を見せているようです。
パームオイルの在庫が減少
マレーシアのパームオイル委員会(MPOB)によるとマレーシアのパームオイルの在庫総量は、2020年5月の203万トンから約6.3%減少し、2020年6月には190万トンとなりました。
MPOBによると、クレードパームオイルの生産が189百万トン/月と、14.2%引きあがる中、加工パームオイルの在庫は、15.8%減少し、87,398トンとなっています。
輸出も順調に伸びており、2020年6月のパームオイルの輸出高は、2020年5月に比較し24.9%増の171百万トンとなっています。
まとめ
エネルギー産業はマレーシアのGDPの20%を占める、マレーシアの基幹産業となります。不動産価格が上昇するためにも、その不動産の所在する国の経済が良いことが前提条件となります。原油をはじめとしたエネルギー価格の回復・上昇は、マレーシア経済の回復につながっていくため、今後も注目してみていきたいと思います。
こちらの記事は以下のThe Star Malaysiaの記事を参考に記載いたしました。
不動産投資のコンサルティングを17年間、そのうち、7年間はタイ・マレーシア・フィリピンを中心に東南アジアを飛び回り、投資コンサルティング及び運用アドバイスに7年間携わって参りました。本サイトではその経験と、最新情報から皆様の東南アジア不動産投資に有用な情報を提供していきたいと考えております。