マレーシアへの移住を考える! 5つのポイントをご紹介
移住したい国No.1といわれるマレーシア。物価が1/3で年金で優雅な暮らしができるといった話もききますが、実態はどうなのでしょうか。
本日はクアラルンプールへの移住にあたり事前に知っておくべき5つのポイントを確認していきます。
ビザ
マレーシアへの入国は観光目的であれば、ビザなしで90日間の滞在が認められます。90日間の滞在が認められるのは東南アジアの国では長い方にあたります。ただ、移住するとなると、90日間とはいえビザがないと、90日毎に外国に移動する必要があったり、銀行口座が作れなかったりと何かと不便です。
マレーシアに移住する方が最も利用されているのは、MM2Hというリタイヤメントビザです。リタイヤメントビザにかかわらず、年齢制限なく、取得することができるのが特徴です。取得にあたっては、一定金額の預金と一定金額のマレーシア国外での収入の証明が求められます。
MM2Hビザの申請にあたっては3-6か月程度の期間が必要とされるため、移住を考えた場合にはまず最初に動き出す必要があります。
以下は大きな要件となる収入と資産に関する要件をTuorism Malaysiaのページから引用させて頂きました。
50歳未満の方
・最低50万リンギット(約1350万円)以上の財産証明*3)と月額1万リンギット(約27
万円)以上の収入証明が必要です。
・仮承認がおりた後はそのうちの30万リンギット(約810万円)をマレーシアの金融機関に
定期預金する必要があります。
※2年目以降は医療費、家の購入、同行した子供の教育費目的に15万リンギットを引き出
す事が可能です。50歳以上の方
・最低35万リンギット(約945万円)以上の財産証明*3)と月額1万リンギット(約27
万円)以上の収入証明又は年金証明*4)が必要です
・仮承認がおりた後はそのうちの15万リンギット(約405万円)をマレーシアの金融機関に
定期預金する必要があります。(2018年4月3日改正)
※2年目以降は医療費、家の購入、同行した子供の教育費目的に5万リンギットを引き出す事が可能です。(参考:http://www.tourismmalaysia.or.jp/long/long_5.htmlより)
家賃
家賃はどの程度になるのかも見てみたいと思います。ペトロナスツインタワーまで歩いて行けるような中心部に住むことを考えると、4-5000rm程度で100平米程度の1-2LDKが対象になります。少し中心部から離れていても問題ないということでしたら、3-5000rm程度で、150‐200平米程度の3-4LDKに住むことができます。
後述する車の運転をするかどうかにも関係するのですが、意外と中心部から離れたダマンサラといったエリアや、日本人が多く住むモントキアラといったエリアの方が、住み心地がよかったりもします。(中心部だと観光客も多く、レストランやスーパーの価格も観光客価格だったりするで、生活費が高くついたりもします。)
どちらにしても家賃は日本円で15万円もしない価格でプール、フィットネスジム付きの高級コンドミニアムに住むことができます。3000rmよりも安いところを探そうとすると、治安や環境的にあまりお勧めできる物件は少ないかもしれません。
車の運転
事前に知っておくというか、事前に考えておくべき点とした方が良さそうですが、クアラルンプールの生活で車を運転するかどうかは1つ検討が必要な点です。東京や大阪のように電車網が発達しているわけではないため、移動には車が必要となります。TAXIやGRABも使えるため、TAXIを交通手段に使っても良いのですが、なかなか軽快に移動できなかったりもします。
本当の中心部に住むことを考えれば、ペトロナスツインタワーやパビリオンといった高級ショッピングモール内で、高いですが、何でもそろうため車の移動は必要ないのですが、郊外に住むとなると、車が必要になります。
住むエリアや、生活習慣が、車の運転の有無で大きく変わるため、事前に考えておくべき事項といえるでしょう。
食費
こちらは何を食べるかによってピンキリにはなりますが、屋台でのインド料理やマレー料理、中華料理を食べる場合には、5‐10rm程度の出費で済ますことができます。ショッピングモール内のレストランで食べると、20‐30rm程度はどうしてもしてしまいます。日本食をレストランで食べる場合には日本で食べるよりも若干高いぐらいと思って頂くと良さそうです。
これは個人的な意見にはなりますが、マレーシアで屋台の食事だけで過ごすのはなかなか厳しい生活と感じる人が多いのではないかと思います。
医療
おそらく生活していてもっとも高くなってしまうのが医療費だと思われます。街のクリニックに行けば別ですが、日本語が通じる病院となると、大手の総合病院になってしまいます。
大手の総合病院にいくと、風邪の診察、薬の処方で500リンギット、入院も個室になると1泊500-1,000リンギットといった価格帯になってしまいますので、病気や万が一の怪我の場合に使うことができる医療保険や海外旅行保険に加入していることは非常に重要です。
まとめ
日本人がマレーシアに移住して、日本の物価の1/3で生活しようというのは、不可能ではないですが、とても優雅な暮らしとはかけ離れたものになります。マレーシアに移住する前には一定の費用はマレーシアでの生活でも必要になること、日本食や医療は日本に比べると高くつくことも視野にいれて移住の検討をされると良いかと思います。
不動産投資のコンサルティングを17年間、そのうち、7年間はタイ・マレーシア・フィリピンを中心に東南アジアを飛び回り、投資コンサルティング及び運用アドバイスに7年間携わって参りました。本サイトではその経験と、最新情報から皆様の東南アジア不動産投資に有用な情報を提供していきたいと考えております。