ミャンマー ヤンゴンで一戸建てを買う!

開発著しいヤンゴンですが、一戸建てについてはどうでしょうか。
ヤンゴンの一戸建ての市場について調べてみました。

 

ヤンゴンの一戸建てとは?

ヤンゴンの一戸建てですが、ダウンタウンにはあまり多くありません。ダウンタウンは築年数が50年を超えるようなアパートがまだまだ現役で使われています。特に南端はすでに昔建てられたアパートでたくさんあり、全くと言っていいほど土地がありません。またミッドタウンは土地が高く、一般のミャンマー人がここに住居を構えるのはかなり難しいです。ヤンゴン中心地で一戸建てに住んでいる人は昔からの地主が大半です。

ヤンゴンの中で一戸建てが多いのはやはり郊外。ダウンタウンから車で約30分から40分走り、空港以北になったところから一戸建ての数が増えてきます。
ダウンタウンから40分も走れば、先程まで見えていた景色とは打って変わって田園風景が広がり始めます。またヤンゴンで増え始めたミニコンドも点在しており、郊外では一戸建てのほかにミニコンドを選択する若者も増えてきました。

ヤンゴンで一戸建てのほとんどは鉄筋コンクリートの柱にレンガを積み、塗装もしくはタイルを貼ったものが一般的。また基本的には木製のサッシを使用しており、隙間風や虫が入ってくるような建物です。

 

一戸建ての相場

郊外の一戸建ての相場ですが、下記のような条件の一戸建ての場合で約700万円~、が相場です。

・ダウンタウンまで車で40分(約15キロ)

・土地面積で約1000-1200sqf、建物面積で約1200sqf(3bedroom)

・コンクリート造2階建て

なお、ヤンゴンのホームビルダーの建築費用は上記の同条件の家で約300万~400万円です。

 

一戸建て購入にあたっての注意点

・ミャンマーの土地は国のものとなっており、ミャンマー人でも所有はできません。そのため長期使用権を購入しているということになります。(60年もしくは90年)

外国人は長期使用権前提でも現状は所有が認められていません。

・ヤンゴンにも日系不動産業者はいくつかありますが、それらのほとんどがサービスアパートメントかコンドミニアムの賃貸のみしか扱っておりませんので一戸建ての場合、まずはローカルの信頼できる不動産業者を見つけることが重要となります。

・ミャンマーの登記簿は第三者が閲覧することはできず、また一戸建ての購入に関しては個人間で取引をすることが多いため購入後のトラブルが続出します。そのため登記簿が閲覧できない代替方法として、購入契約前に、ミャンマーの新聞に売り手もしくは買い手に対し「不服申し立てがある者は2週間以内に行う」ように公示することもあります。

 

 

まとめ

郊外の一戸建てを購入するのはローカルミャンマー人がほとんどですので、外国人が投資としても実需としても購入するにはハードルが高くなっています。一方でどの一戸建てにおいても工法や外観に変化が見られない分ローカルにとっては安心して購入できる不動産であり、ローカルの商習慣が最もよく表れている建物です。