タイ 大型インフラ計画! 高速鉄道新設を検討
バンコクの渋滞は、タイにお越しになられたことがない方には想像できないぐらい酷い状況です。1つの交差点を渡るのに1時間待つことがあることも。。
タイ政府はコロナウィルス感染拡大による景気後退への刺激策と、渋滞および大気汚染の緩和のために大規模な高速鉄道計画を検討しているようです。
プロジェクト概要
高速鉄道プロジェクトの概要は以下のようになっています。
・中国およびシンガポールへ鉄道網をつなげる
・総プロジェクト費用として210憶ドルをタイ政府がコミット
・そのうち、13憶ドルの費用を費やし、アジア最大級のターミナル駅を建設する
・そのターミナル駅は2021年に完成する
プロジェクトの目的
プロジェクトの目的としては、渋滞等を起因とする大気汚染を緩和することがあげられています。バンコクは毎年雨が少なるなく換気にはいると、PM2.5が飛んでいるということで毎年マスクが手放せなくなってきています。(コロナの前からバンコクではマスクをする人が多かったです。)
また、コロナウイルス拡大による景気の減速している経済を後押すること、昨年あたりから続いているタイバーツ高の解消に狙いがあるようです。経済大臣の書記官によると、中国との契約対価は米ドルで締結される予定とされており、タイが米ドル建てでこのような大きな契約をすることは初めてのこととのこと。
ただ、高速鉄道網が開設されても当初10年は採算にのせることが難しいだろうとされています。高速鉄道網が開設された後は、順次、現在利用されているディーゼルの鉄道網を閉鎖し、電気を利用した新しい高速鉄道網のサービスに移し替えていくよう検討されているとのことです。
まとめ
本記事は以下の記事を参考に私見も踏まえまとめさせて頂きました。
https://www.thestar.com.my/news/regional/2020/03/02/bangkok-plans-massive-rail-project-to-solve-congestion-and-pollution-woes
バンコクの渋滞解消にはそのような長距離列車ではなく、市内の交通網を発達させる方が良いような気もしますが、タイからマレーシアを通りシンガポールまで電車でいけるようになると、便利になるかもしれませんが、Air AsiaをはじめとしたLCCが毎日、何便も格安路線を飛ばしているので、鉄道プロジェクトが採算にのるのかは非常に難しいような気がしております。
昨年の記事になりますが、採算をとるのが難しく日本との共同開発の話もまとまらないといったような記事もでておりました。
https://www.bangkokpost.com/business/1759399/govt-mulls-end-of-fast-train-plan
ただ、コロナウィルスを起因とする経済の後退で、政府の背中を押す形になった模様です。
不動産投資のコンサルティングを17年間、そのうち、7年間はタイ・マレーシア・フィリピンを中心に東南アジアを飛び回り、投資コンサルティング及び運用アドバイスに7年間携わって参りました。本サイトではその経験と、最新情報から皆様の東南アジア不動産投資に有用な情報を提供していきたいと考えております。