タイの空港高速鉄道プロジェクトの延期
今回はタイの高速鉄道プロジェクトが延期になるというニュースのご紹介となります。
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タイ高速鉄道計画延期を発表
バンコク(新華社より)- タイ国有鉄道(SRT)は土曜日、メディアに対し、タイの3つの空港を結ぶ全長220kmの高速鉄道プロジェクトの遅延を発表した。
高速鉄道で結ばれる3つの空港には、スワンナプーム、ドンムアン、ウタパオが含まれる。
「新しい高速鉄道システムを通すために必要な取り壊し工事の予算が承認されていない。」とSRT総裁のニルットマニーファン氏は言い、「予算承認がなければ、鉄道建設の最初の第一段階を遅らせなければならないだろう。」とも語る。
タイの3つの空港を結ぶ高速鉄道プロジェクトに関する合意は2019年後半に署名された。
このプロジェクトは、タイ国有鉄道(SRT)とチャルーンポーカパングループ主導のもと中国鉄建(CRCC)から構成される共同事業体との間の官民連携のパートナーシップ(PPP)協定となっている。
この72億2000万米ドルの鉄道プロジェクトは、バンコクのドンムアン空港、サムットプラーカーン県のスワンナプーム空港、ラヨーン県のウタパオ空港を結ぶことで、タイの観光及びビジネスセクターに経済発展をもたらすことを目的としており、東部経済回廊(EEC)の達成にも貢献するものである。
タイ首相による航空業界への支援
金曜日、プラヤットチャノチャ首相はメディアに対し、COVID-19パンデミックが与えた世界規模の渡航制限による減便の影響を考慮し、国内便を運航する格安航空会社への存続をかけた支援に合意した、と語った。
同じ金曜日、タイの国内便を運航する格安航空会社のうち7社が不満を表明し、支援の請願書を提出するためにプラヤット氏に接触した。
「航空業界は観光業界と同等の苦境に立たされており、我々政権は複数の国内便運航会社にソフトローンで240億バーツ(米ドル7億7,100万相当)を投入することに合意した、これはこの動乱期を乗り越えられるであろう額だ」とプラヤット氏は言う。
会社存続のための新たなリースを約束された7つの航空会社には、タイエアアジア、タイスマイル、タイライオンエア、バンコク・エアウェイズ、ノックエアが含まれている。
「ソフトローンは、これらの航空会社が社員を解雇しないことが条件だ」と首相は言う。
失業の危機に瀕している航空会社の写真はこの7社だけでおよそ20,000人存在する。
首相はまた、我々政府は来年3月末までの物品税減額の延長、離発着料金及び航空機保管料金の50パーセント減額についても合意したと語った。
これらの減税はすべて今年末に終了となる予定であった。
まとめ
こちらの記事は以下の記事をもとに作成をしました。
この高速鉄道はタイの国家プロジェクトとして進められているEEC(東部経済回廊プロジェクト)の中核となるプロジェクトで、バンコクの旧空港(現在はLCCターミナルとして利用)、バンコクの新空港、スワンナプーム空港、そして通称パタヤ空港となるウタパオ空港を結ぶ高速鉄道プロジェクトです。3つの空港を結ぶというだけではなく、タイ最大の工業港となるレムチャバン港や、多くの日系企業の工場が進出するチョンブリ県・ラヨーン県とバンコクを結ぶ役割も期待されています。
コロナウィルスによる航空業界への経済的打撃に対する支援のためということですが、長期的にみたタイの経済に影響がでそうなニュースでした。
不動産投資のコンサルティングを17年間、そのうち、7年間はタイ・マレーシア・フィリピンを中心に東南アジアを飛び回り、投資コンサルティング及び運用アドバイスに7年間携わって参りました。本サイトではその経験と、最新情報から皆様の東南アジア不動産投資に有用な情報を提供していきたいと考えております。